建築設備と環境問題

建築設備と環境問題

建物では、実はとても大きなエネルギーが使われています。身近なところだと、お風呂や料理のためのお湯をつくる給湯設備や、明かりをつけるための照明設備。そして部屋を暖めたり冷やしたりする空調設備では、温熱・冷熱をつくり出すためにエネルギーが使われています。
地球温暖化をはじめとした気候変動問題が注目されるようになって久しいですが、近年は特にサステナビリティ(持続可能性)を意識した取り組みが各所でみられるようになりました。
建築設備業界では、「いかにエネルギー消費量の少ない効率的なシステムを構築するか」という課題に取り組んでいます。
例えば、古い建物の場合、設備機器をエネルギー効率の良いものに入れ替えることで、消費エネルギーが削減され、温室効果ガスの排出を減らすことができるのです。また一方で、「建物の健康寿命をどれだけ延ばせるか」という課題も、持続可能な発展を目指すうえで大切な視点となります。

リニューアルを施しながら、省エネで長く使い続けられる建物を目指す——それを続けることで、環境問題に貢献することができるのです。